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2022年2月26日土曜日

理学療法士の三枝信吾さんの症例報告が理学療法学に掲載されました.

 三枝信吾さんの症例報告「二次性サルコペニアを合併したTrousseau 症候群に対して栄養療法と運動療法の併用により自宅復帰に至った一例」が日本理学療法士協会の雑誌「理学療法学」に掲載されました.日々の臨床を丁寧にまとめた内容になっております.是非ご一読ください.

二次性サルコペニアを合併したTrousseau症候群の症例を経験した.Trousseau 症候群は機能予後および生命予後が不良であるが,手術療法により生命予後が良好な例が報告される.しかし,周術期管理に伴う侵襲,廃用,栄養不良による,二次性サルコペニアの合併が指摘されており,本症例においてもその可能性が示唆された.そのため,分岐鎖アミノ酸を含む栄養療法と低負荷高頻度Resistance Trainingを中心とした運動療法を実践した.その結果,握力は右18.9 kg/ 19.3 kg,快適歩行速度は1.17 m/ 秒,Skeletal Muscle mass Index5.6 kg/m2と各指標で改善を認め,歩行自立で自宅退院となった.二次性サルコペニアを合併したTrousseau 症候群患者においても,適切な栄養管理下の運動療法は効果的である可能性が示唆された.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_12208/_article/-char/ja




2021年8月13日金曜日

第32回兵庫県理学療法学術大会で理学療法士の久保宏紀さんがシンポジスト,清家はるかさんが発表を行いました.

 7月18日に開催された第32回兵庫県理学療法学術大会で,理学療法士の久保宏紀さんがシンポジスト,清家はるかさんが阪神北ブロックの新人発表推薦演題として発表しました.


久保宏紀:回復期・生活期脳卒中におけるリスク管理 ~再発予防に向けた包括的な取り組み~ (シンポジウム名:回復期から生活期における攻めのリスク管理)

脳卒中発症後に生じる脳循環自動調節能の破綻は長くて3ヶ月程度で消失することが示されている.したがって回復期や生活期のリスクは脳循環ではなく,脳卒中に続発して生じるリスクに目を向けておく必要がある.脳卒中の再発やサルコペニアの発生は回復期や生活期のリスクとして挙げられ,これらの予防において身体活動量の維持・向上は取り組むべき課題と考える.脳卒中患者の身体活動量は低く,特に急性期や回復期で低下しているため,理学療法士はこの時期より身体活動量の増加に目を向けておく必要がある.当院の回復期病棟では1ヶ月おきに身体活動量を計測し,患者様へ視覚的にフィードバックを行っている.またリハビリ以外の時間にも身体活動量を促進できるよう取り組んでいる.脳卒中再発予防には1日6025歩と報告されているが,発症2ヶ月時点で1日1632歩の歩数が得られていれば1年後には6000歩に到達するという研究もある.したがって,回復期病棟では1日2000歩程度を目標に開始し,運動機能に応じて増加を図っていってはどうかと考える.


清家はるか 他:歩行時のstiff-knee gaitと内反尖足に対し,ペダリング運動と電気刺激療法を併用し歩容の改善を認めた左被殻出血の一例

 

左被殻出血後に生じたstiff-knee gaitと内反尖足に対して,ペダリング運動と電気刺激療法の介入結果について報告した.初期評価では歩容はT-caneとオルトップAFOで屋内自立,歩行時の遊脚期の膝関節最大屈曲角度は約45度,内反尖足を生じていた.膝関節屈曲角度の向上を目的にペダリング運動,内反尖足の改善を目的に電気刺激療法を実施し,最終評価では歩容は装具なしで屋外自立,歩行時の遊脚期の膝関節最大屈曲角度は約65度まで向上し,内反尖足が改善された.ペダリング運動は遊脚期における膝関節屈曲角度の増加と大腿直筋の過活動の抑制の効果,電気刺激療法は麻痺筋の筋力改善と随意性の向上が示されている.これらの実施によりstiff-knee gaitと内反尖足が改善され,歩行能力の向上に至った可能性がある.

2021年7月18日日曜日

理学療法士の古賀千尋さんが第43回日本呼吸療法医学会学術集会で発表しました.

 理学療法士の古賀千尋さんが7月3日~4日に横浜で開催された第43回日本呼吸療法医学会学術集会で発表しました.なんと優秀演題に選ばれております.演題発表にあたっては甲南女子大学の間瀬教史教授,甲南医療センターの山本健太先生のご指導をいただいております.おめでとうございます.


古賀千尋 他:上肢で支持した体幹前傾姿勢における呼吸筋活動と呼吸筋仕事量の変化 


本研究では上肢で支持した体幹前傾(姿勢支持体幹前傾姿勢)と直立姿勢における呼吸仕事量(Work of breathing WOB),The pressure time productPTP)の変化を観察し,呼吸筋エネルギ-消費の変化を検討することを目的とした.結果,直立位座に比べ支持体幹前傾姿勢では吸気粘性WOB,PTPが有意に低下した.直立位に比べ支持体幹前傾姿勢は換気を行う上で、呼吸筋がおこなう労力,エネルギ-消費が少なくてよい可能性が示唆された.



2021年6月24日木曜日

理学療法士の三枝信吾さんが第58回日本リハビリテーション医学会学術集会で発表しました.

理学療法士の三枝信吾さんが6月10日~13日に開催された第58回日本リハビリテーション医学会学術集会で発表しました.


三枝信吾 他:二次性サルコペニアを呈したTrousseau症候群に対して栄養療法と運動療法の併用により自宅復帰に至った一例.


小脳梗塞を合併した卵巣癌の周術期管理により,二次性サルコペニアを呈したTrousseau症候群症例に対して,運動療法と栄養療法の介入結果について報告した.初期評価は,握力右8.5kg/11.5kg,快適歩行速度0.73m/秒,SMI4.4 kg/㎡であった.運動療法では低負荷高頻度レジスタンストレーニングを中心とし,栄養療法では通常の摂取カロリーに加えてBCAAを導入した.また,早期より病棟と連携し自主練習を行った.最終評価では,握力右18.9kg/19.3kg,快適歩行速度1.17m/秒,SMI5.6kg/㎡と改善を認めた.Trousseau症候群は機能予後不良であり,自宅退院となる症例は少ない.このような患者であっても,適切な栄養状態で運動療法を実施することは二次性サルコペニアの改善に有効であると考えられた.

2021年6月14日月曜日

理学療法士の田口晶さんが第46回日本脳卒中学会学術集会で発表しました.

当院の理学療法士,田口晶さんが3月11日~13日(web:3月11日~4月12日)に開催された第46回日本脳卒中学会学術集会で発表を行いました.


田口晶 他:回復期脳卒中患者における栄養状態と機能予後の関係.


回復期脳卒中患者の低栄養の有無を,低栄養診断国際基準として発表されたGlobal Leadership Initiative on MalnutritionGLIM)基準を用いて診断し,退院時の機能予後との関連を調査した.機能予後はFunctional Independence Measure(FIM)運動項目を用いて発症30日と退院時で評価を行った.低栄養は全体の26.6%に生じた.低栄養を有する者は退院時のFIM運動項目が優位に低値であり,低栄養の有無はFIM運動項目に独立して関連した. GLIM基準で診断した低栄養は退院時FIM運動項目に関連することが示唆された.

2021年3月23日火曜日

理学療法士の野口まどかさんの論文が国際誌「Archives of Gerontology and Geriatrics」に掲載されました.

 理学療法士の野口まどかさんの英語論文「Relationship between pre-stroke frailty status and short-term functional outcome in older patients with acute stroke–A mediation analysis-」が国際誌「Archives of Gerontology and Geriatrics」に掲載されました.日々の忙しい臨床の中で時間をかけて蓄積したデータです.是非ご一読ください.

Noguchi M, Kubo H, Kanai M, Nozoe M, Shimada S. Relationship between pre-stroke frailty status and short-term functional outcome in older patients with acute stroke–A mediation analysis- Archives of Gerontology and Geriatrics. 2021 (in press)

脳卒中発症前のフレイルとNational Institutes of Stroke Scale(NIHSS)による重症度,在院日数,急性期病院退院時のmodified Rankin Scale(mRS)の関連を調査した.脳卒中発症前からフレイルを有していた群は重症で在院日数が長かったが,短期的な機能予後(急性期病院退院時のmRS)との関連は認めなかった.NIHSSおよび在院日数は,独立して短期的な機能予後と関連していた.媒介分析では,脳卒中発症前のフレイルと短期的な機能予後は重症度と在院日数によって媒介されていることが明らかとなった.

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0167494321000339?dgcid=author

2020年12月29日火曜日

理学療法士4名が今年はオンライン学会で発表しました.

今年は学会が軒並みオンライン開催となる中,4名の理学療法士が第45回日本脳卒中学会学術集会および第18回日本神経理学療法学会学術大会で発表を行いました.理学療法部門の今年の発表数はこの4演題でした.新型コロナウイルスの蔓延が一日でも早く収束し,普段の日常に戻ることをお祈りいたします.ご指導いただいた多くの先生方,誠にありがとうございました.来年もどうぞよろしくお願いしたします.


【第45回日本脳卒中学会学術集会】

古市あさみ 他:回復期脳卒中患者における歩行自立度と身体活動量の関連.

 回復期脳卒中患者の歩行能力に応じた身体活動量(平均歩数)の参考値を算出し,歩行自立度とPAの関連を調査した.歩行自立度の評価はFunctional Ambulation CategoryFAC)を用い,FAC5:歩行自立,FAC4:平地歩行自立,FAC3:歩行監視,FAC2:歩行軽介助、FAC1:歩行重度介助に分類した.平均歩数の参考値はFAC58049歩,FAC45039歩,FAC32658歩,FAC22147歩,FAC11062歩であった.平均歩数はFAC5FAC41と比較し有意に多く,FAC4FAC31と比較し有意に多かった.これらの数値は理学療法時の目標設定や歩行自立判定に有用である可能性がある.

  

加茂亜里沙 他:急性期脳卒中患者の病前自立度が離床状況と在院日数に与える影響.

 脳卒中発症前の自立度が急性期脳卒中患者の離床状況と在院日数に与える影響を検証した.対象は20194月から9月までに当院に入院,入院時modified Rankin Scale(mRS)≥3であった例.在院日数,病型,併存疾患有無,重症度(NIH Stroke Scale(NIHSS)),離床開始日などを抽出し,発症前自立群 (mRS≤2),非自立群 (mRS≥3)2群に分け,対応の無いt-検定もしくはχ2検定を用いて比較した.また,病前自立度が在院日数に与える影響因子について重回帰分析を行った.発症前から介護を要する急性期脳卒中患者は,神経症状が重症化し,離床は遅延する一方,在院日数に関しては短縮させる影響があることが明らかになった.


【 第18回日本神経理学療法学会学術大会】

久保宏紀 他:回復期脳卒中患者における身体活動量と運動機能との関連.

 回復期脳卒中患者における身体活動量と運動機能の関連を歩行自立群と非自立群で調査した.身体活動量の指標は平均歩数を用い,運動機能は下肢のFugl-Meyer AssessmentFMA),Berg Balance scaleBBS),6分間歩行(6MWT)を用い,歩行自立度はFunctional Ambulation CategoryFAC)にて判定した.すべての対象者の解析では身体活動量は歩行自立度と6MWTが関連した.一方で歩行自立群では6MWTが身体活動量と関連し,歩行非自立群ではBBSが関連し,歩行自立度により身体活動量に関連する因子は異なることが示唆された.


桝矢璃央 他:入院中の亜急性期脳卒中患者における光学式心拍計測装置を用いた身体活動量測定の信頼性.

 脳卒中患者の身体活動量測定に対して光学式心拍計測装置を使用した試みが報告されているが何日間の装着が必要かについては報告されていない.本研究では,入院中の亜急性期脳卒中患者を対象に腕時計型光学式心拍計測装置を用いた身体活動量測定に必要な日数を検討した.測定期間は9時から17時の間で連続3日間行った.理学療法実施中は2日以上の測定で高い信頼性が得られたが,作業療法実施中やリハビリテーション以外の時間では十分な信頼性は得られなかった.理学療法中の身体活動量測定には最低2日間の測定が必要であることが示唆された.

2020年6月12日金曜日

理学療法士の久保宏紀さんの論文が国際誌「Topics in Stroke Rehabilitation」に掲載されました.

理学療法士の久保宏紀さんの英語論文「Reference value of 6-minute walk distance in patients with sub-acute stroke」が国際誌Topics in stroke rehabilitation (Volume27 Issue 5)に掲載されました.

Kubo H, Nozoe M, Kanai M, Furuichi A, Onishi A, Kajimoto K, Mase K, Shimada S. Reference value of 6-minute walk distance in patients with sub-acute stroke. Top Stroke Rehabil. 2020 Jul;27(5):337-343.

回復期脳卒中患者の歩行能力(Functional Ambulation Category; FAC)に応じたの6分間歩行距離の参考値を提示し,歩行自立判定のCutoff値を算出した.参考値はFAC2(歩行軽介助)が141.8m,FAC3(歩行監視)が224.5m,FAC4(平地歩行自立)が352.6m,FAC5(歩行完全自立)が448.8mであった.歩行自立を判定するCutoff値は304m(感度:0.833,特異度0.900)であった.これらの値は歩行能力に応じた目標値としての使用や,歩行自立の判定に有用であると考えられる.

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10749357.2019.1704372

2019年12月3日火曜日

理学療法士の山本実穂さんの論文が「理学療法学」に掲載されました.

理学療法士の山本実穂さんの論文「CKDを合併した心不全カヘキシアに対して栄養療法と運動療法の併用が著効した一例」が理学療法学に早期公開されました


山本実穂,野添匡史,大西晶,桝矢璃央,大澤摩純,久保宏紀,山崎允,間瀬教史,島田真一:CKDを合併した心不全カヘキシアに対して栄養療法と運動療法の併用が著効した一例

CKDを合併した心不全カヘキシア症例に対して,たんぱく質摂取を中心とした栄養療法と運動療法を行った。栄養療法として,腎機能の悪化に留意しながらBCAAを含むたんぱく質の摂取量を1.2g/kg/日まで漸増した。運動療法ではレジスタンストレーニングを中心に行い,全身状態を日々確認しながら運動負荷を増加させた。退院時には栄養状態・身体機能は向上を認め,退院3ヶ月後も腎機能の悪化なく経過した。CKDを合併した心不全カヘキシア例であっても,腎機能の悪化に留意しながら積極的な栄養療法と運動療法を実施することは有効と考えられた。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_11639/_article/-char/ja

2019年11月29日金曜日

理学療法士2名が第9回日本リハビリテーション栄養学会学術集会にて発表してきました.

理学療法士の山本実穂さん,桝矢璃央さんが11月23日に福岡で開催された第9回日本リハビリテーション栄養学会学術集会にて発表してきました.
理学療法部門の本年の学会発表はこの学会が最後となります.今年は計17演題(国際学会2演題)の発表数でした.ご指導いただいた多くの先生方,誠にありがとうございました.来年もどうぞよろしくお願いしたします.




本実穂 他:運動療法と活動量管理・栄養療法の併用が著効した糖尿病合併脳卒中後カヘキシアの一例.


糖尿病合併脳梗塞症例で,血糖降下剤を3剤服用していたが入院時のHbA1c7.2%であった.20日間全身状態が安定せず,体重は入院時から約10kg減少しカヘキシアの状態であった.栄養療法として摂取カロリーは2400kcal,摂取たんぱく質はBCAAを含めて2.2g/kg/日まで増加させた.また訓練時間外の起立・歩行練習を指導し活動量の管理に努めた.6カ月後,体重は6kg増加,HbA1c6.0%まで改善し,血糖降下剤も1剤に減薬,屋内生活が自立に至り自宅退院となった.運動療法と活動量の管理,栄養療法の併用は,糖尿病合併脳卒中後カヘキシア症例の身体機能・下肢筋量・血糖コントロールの改善に有効と考えられた.



桝矢璃央 他:病前からフレイル・サルコペニアを呈し糖尿病を合併した脳梗塞患者における運動療法と栄養療法の介入経過.

糖尿病を合併し脳梗塞発症前よりフレイル・サルコペニアを呈した症例に対して,運動療法と栄養療法の介入経過について報告した.運動療法では筋力トレーニングを中心に介入し,栄養療法ではBCAAを導入,さらにカロリーやタンパク質の摂取を増加した.経過中にHbA1cの上昇を認め血糖管理不良となった.最終評価ではADLの向上は認めたものの,歩行能力や下肢筋力の向上は認めなかった. 脳梗塞発症前よりフレイル・サルコペニアを呈し,糖尿病を合併した場合,運動療法と栄養療法の効果が乏しい可能性があり,要因と適切な介入方法を検証する必要がある.

2019年11月14日木曜日

理学療法士2名が第6回日本呼吸理学療法学会学術大会にて発表してきました.

理学療法士の桝矢璃央さん,古賀千尋さんが11月10日に名古屋で開催された第6回日本呼吸理学療法学会学術大会にて発表してきました.

桝矢璃央 他:呼吸介助法は運動療法時のコンディショニングとして有効か?-呼吸介助法がChest wall体積及び胸腔内圧に与える即時効果について-.

COPD患者の肺過膨張及び呼吸困難感の即時効果を期待して,運動療法時に呼吸介助法を実施することが推奨されているが,その換気力学的な効果機序については明らかにされていない.本研究の目的は健常人に対する呼吸介助法がChest wall体積及び胸腔内圧に与える即時効果を検討した.呼吸介助実施後のChest wall体積は上部胸郭・下部胸郭を中心に減少した.胸腔内圧は呼吸介助前後で変化を認めなかった.呼吸介助法はCOPD患者の胸郭柔軟性を増加し,肺過膨張を軽減できる可能性が示唆された.





古賀千尋 他:上肢で支持した体幹前傾姿勢における呼吸仕事量の変化.

慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の呼吸困難感軽減のための姿勢として体幹前傾姿勢は臨床現場で用いられている.本研究の目的は上肢で支持した体幹前傾姿勢における呼吸仕事量の変化を直立座位と比較することである.結果,直立座位と比較し各体幹前傾姿勢は肺気量位と呼気終末経肺圧を有意に上昇させ,吸気粘性仕事量を有意に低下させた.その要因としては肺気量上昇に伴う気道抵抗の低下が考えられた.



2019年11月2日土曜日

理学療法士の三枝信吾さんの論文が国際誌「The journal of Physical Therapy Science」に掲載されました.

理学療法士の三枝信吾さんの英語論文「Relationship between depression and movement quality in normal young adults」が国際誌The journal of Physical Therapy Science (Volume 31 Issue 10)に掲載されました.大学時の卒業研究を形にしたものです.次は当院のデータで学会発表,論文執筆ができるよう努めていきます.



Mitsue S, Yamamoto T. Relationship between depression and movement quality in normal young adults. J Phys Ther Sci. 2019 Oct;3

成人健常学生における抑うつ状態と動きの質との関連を検討した.抑うつ状態の評価にはSDSSelf-rating Depression Scale)を用い,動きの質の評価にはBARS-MQEBody Awareness Rating Scale-Movement Quality and Experience)を用いた.抑うつ状態を呈している対象者は,動きの質が低下していることが示唆された.観察可能な動きの質の評価によって抑うつ状態の早期発見および治療介入につながる可能性がある.


https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpts/31/10/31_jpts-2019-127/_article

2019年10月8日火曜日

理学療法士の久保宏紀さんの論文が国際誌「Topics in Stroke Rehabilitation」に掲載されました.

理学療法士の久保宏紀さんの英語論文「Association of renal function with ambulation in mild acute stroke patients」が国際誌Topics in Stroke Rehabilitation (Volume 26 Issue 7)に掲載されました.



Kubo H, Nozoe M, Kanai M, Yamamoto M, Kamo A, Noguchi M, Mase K, Shimada S. Association of renal function with ambulation in mild acute stroke patients. Top Stroke Rehabil. 2019 26(7):358-543

急性期軽症脳卒中患者における歩行能力(持久力・速度)と腎機能との関連を検討した.持久力の評価には6分間歩行距離,速度の評価には快適・最大10m歩行試験を用いた.6分間歩行(持久力)と関連した因子は年齢,BMI,重症度に加え腎機能が関連した.一方で快適10m歩行速度には重症度のみ,最大10m歩行速度には年齢と重症度が関連した.歩行持久力を評価する際には腎機能を考慮する必要がある.


2019年10月2日水曜日

理学療法士4名が第17回神経理学療法学会学術大会にて発表してきました.


理学療法士の山崎允さん,野口まどかさん,山本実穂さん,久保宏紀さんが92829日に横浜で開催された第17回神経理学療法学会学術大会で発表してきました. 



山崎允 他:回復期後期の自主歩行訓練時にリズム聴覚刺激を併用して歩行機能改善を図った被殻出血後右麻痺の一症例.

 回復期後期の被殻出血後右片麻痺症例に対して理学療法時間以外の自主歩行訓練時にリズム聴覚刺激(RAS)を併用した.介入後,FMA下肢項目・FBS.は変化しなかったが,10m歩行快適速度・TUG6MWDG.A.I.T.・歩行時立脚相の左右非対称性は改善した.自主歩行訓練時にRASを併用することは,理学療法時に行うよりも介入効率を高め,単純に歩数を増やすよりも歩行の対称性を含めた歩行機能の改善を促進する可能性が示唆された.



野口まどか 他:急性期脳卒中患者における病前フレイルが退院時機能予後に与える影響.

 急性期脳卒中患者の病前フレイルの有病率と,病前フレイルの有無が脳卒中発症後急性期病院退院時の機能予後に与える影響を検討した.解析対象は168例であり,質問紙を用いてフレイル・プレフレイル・ロバストの3群に分類した.病前フレイルの有病率は約12%であった.フレイル群は高齢でNIHSSが高値であり,在院日数が有意に長かった.退院時予後不良(mRS3)にはNIHSSのみ関連し,病前フレイルの有無は退院時機能予後と関連していなかった.



山本実穂 他:脳卒中後カヘキシアに対して他職種協働で栄養・運動・ADLの改善を図った一症例.

 脳卒中後カヘキシア症例に対して,他職種協働で栄養療法,ADL練習を行った.他職種間で密に連携をとり,日々の全身状態に合わせてカロリー摂取量,たんぱく質摂取量を増加することで体重の増加,栄養状態の改善を認め,身体機能も向上した.カヘキシアは身体機能低下の要因になり予後不良であることが報告されているが,脳卒中後カヘキシアにおいても,他職種と連携しながら栄養療法及びADL練習を実施することで身体機能の改善が図れると考えられた.



久保宏紀 他:回復期脳卒中患者の歩行自立度と6分間歩行距離の関連.

 回復期脳卒中患者の歩行自立度に応じた6分間歩行距離の参考値,歩行自立判定のカットオフ値を算出した.歩行自立度はFunctional Ambulation CategoryFAC)を用い,FAC5:歩行自立,FAC4:平地歩行自立,FAC3:歩行監視,FAC2:歩行介助に分類し,各群の6分間歩行距離の参考値はFAC5436mFAC4352mFAC3232mFAC2136mであった.続いてFAC54を歩行自立,FAC3/2を歩行非自立に分類し,歩行自立判定におけるカットオフ値は304mであった.これらの数値は理学療法時の目標設定や歩行自立判定に有用である可能性がある.


2019年8月25日日曜日

理学療法士の槇原史乃さんが第21回日本褥瘡学会学術集会で発表してきました.

理学療法士の槇原史乃さんが8月23・24日に京都で開催された第21回日本褥瘡学会学術集会で発表してきました.
初の学会発表で準備の段階で多くの苦労がありましたが,何とか形になり安堵しております.また学会においても多くの刺激を受けることができました.今後もより一層努力してまいりたいと思います.

槇原史乃 他:二分脊椎症患者の日常的な床座位姿勢と褥瘡発生の関連~座圧に着目した検討~.

二分脊椎症患者が日常的にとる床座位姿勢や側弯・股関節脱臼の有無が褥瘡発生と座圧に与える影響をアンケート調査・座圧測定で検討した.股関節脱臼がない二分脊椎症患者において,胡坐は大腿骨大転子部への圧を分散させ,坐骨部や尾骨部への圧力の集中を防ぐため,褥瘡の発生を予防する可能性が示唆された.

2019年8月6日火曜日

理学療法士の古賀千尋さんが第31回兵庫県理学療法学術大会で発表してきました.

理学療法士の古賀千尋さんが2019年7月21日に開催された第31回兵庫県理学療法学術大会で発表してきました.昨年度の兵庫県理学療法士会北阪神ブロックで行われた新人発表で推薦いただいた演題です.このような場を設けていただけることに感謝しつつ,今後も精進してまいります.
古賀千尋 他:重度麻痺を呈した左被殻出血患者に対し,歩行自立に向けて運動療法と足関節への段階的な電気刺激療法を併用した症例.
神経筋電気刺激は脳卒中患者における随意運動や歩行能力の改善に有効な手段である.今回,重度の麻痺を呈した被殻出血患者において運動療法と足関節への段階的な電気刺激(NMES,FES)を併用した理学療法を実施した.徐々に足関節背屈運動の随意性の向上を認め歩行自立に至った.本症例に実施した電気刺激療法は足関節背屈の随意運動や歩行能力の改善に寄与した可能性がある.

2019年8月3日土曜日

作業療法士の福山千愛さんが、第39回近畿作業療法学会で発表してきました。

作業療法士の福山千愛さんが、兵庫県の神戸市で開催された、第39回近畿作業療法学会で症例報告を発表してきました。
題目は、「広範な左半球損傷を認めた重症例に対する食事活動に焦点を当てたアプローチの経験」です。



理学療法士の三枝信吾さんの症例報告が理学療法学に掲載されました.

 三枝信吾 さんの症例報告「 二次性サルコペニアを合併したTrousseau 症候群に対して栄養療法と運動療法の併用により自宅復帰に至った一例」が日本理学療法士協会の雑誌「理学療法学」に掲載されました.日々の臨床を 丁寧にまとめた内容になっております.是非ご一読ください. 二次性...