三枝信吾さんの症例報告「二次性サルコペニアを合併したTrousseau 症候群に対して栄養療法と運動療法の併用により自宅復帰に至った一例」が日本理学療法士協会の雑誌「理学療法学」に掲載されました.日々の臨床を丁寧にまとめた内容になっております.是非ご一読ください.
二次性サルコペニアを合併したTrousseau症候群の症例を経験した.Trousseau 症候群は機能予後および生命予後が不良であるが,手術療法により生命予後が良好な例が報告される.しかし,周術期管理に伴う侵襲,廃用,栄養不良による,二次性サルコペニアの合併が指摘されており,本症例においてもその可能性が示唆された.そのため,分岐鎖アミノ酸を含む栄養療法と低負荷高頻度Resistance Trainingを中心とした運動療法を実践した.その結果,握力は右18.9 kg/ 左19.3 kg,快適歩行速度は1.17 m/ 秒,Skeletal Muscle mass Indexは5.6 kg/m2と各指標で改善を認め,歩行自立で自宅退院となった.二次性サルコペニアを合併したTrousseau 症候群患者においても,適切な栄養管理下の運動療法は効果的である可能性が示唆された.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_12208/_article/-char/ja
0 件のコメント:
コメントを投稿