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2019年11月14日木曜日

理学療法士2名が第6回日本呼吸理学療法学会学術大会にて発表してきました.

理学療法士の桝矢璃央さん,古賀千尋さんが11月10日に名古屋で開催された第6回日本呼吸理学療法学会学術大会にて発表してきました.

桝矢璃央 他:呼吸介助法は運動療法時のコンディショニングとして有効か?-呼吸介助法がChest wall体積及び胸腔内圧に与える即時効果について-.

COPD患者の肺過膨張及び呼吸困難感の即時効果を期待して,運動療法時に呼吸介助法を実施することが推奨されているが,その換気力学的な効果機序については明らかにされていない.本研究の目的は健常人に対する呼吸介助法がChest wall体積及び胸腔内圧に与える即時効果を検討した.呼吸介助実施後のChest wall体積は上部胸郭・下部胸郭を中心に減少した.胸腔内圧は呼吸介助前後で変化を認めなかった.呼吸介助法はCOPD患者の胸郭柔軟性を増加し,肺過膨張を軽減できる可能性が示唆された.





古賀千尋 他:上肢で支持した体幹前傾姿勢における呼吸仕事量の変化.

慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の呼吸困難感軽減のための姿勢として体幹前傾姿勢は臨床現場で用いられている.本研究の目的は上肢で支持した体幹前傾姿勢における呼吸仕事量の変化を直立座位と比較することである.結果,直立座位と比較し各体幹前傾姿勢は肺気量位と呼気終末経肺圧を有意に上昇させ,吸気粘性仕事量を有意に低下させた.その要因としては肺気量上昇に伴う気道抵抗の低下が考えられた.



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