理学療法士の山本実穂さんの論文「CKDを合併した心不全カヘキシアに対して栄養療法と運動療法の併用が著効した一例」が理学療法学に早期公開されました.
CKDを合併した心不全カヘキシア症例に対して,たんぱく質摂取を中心とした栄養療法と運動療法を行った。栄養療法として,腎機能の悪化に留意しながらBCAAを含むたんぱく質の摂取量を1.2g/kg/日まで漸増した。運動療法ではレジスタンストレーニングを中心に行い,全身状態を日々確認しながら運動負荷を増加させた。退院時には栄養状態・身体機能は向上を認め,退院3ヶ月後も腎機能の悪化なく経過した。CKDを合併した心不全カヘキシア例であっても,腎機能の悪化に留意しながら積極的な栄養療法と運動療法を実施することは有効と考えられた。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_11639/_article/-char/ja